超弱気から緊張感ある弱気へ_週間マーケットウォッチ(2023.3.27~3.31)

各資産の週次の騰落は以下の通りです。

銀行懸念の後退や、FRBが重視する物価指標の鈍化によって早期の利上げ停止期待が高まりリスク選好度が上昇、株式指数は概ね堅調に推移しました。為替も投資家心理の改善や米長期金利の低下によりクロス円が特に強く、中国のエネルギー需要拡大による原油の上昇も絡みカナダドル円が特に強く推移しました。

要人発言では、今年投票権を持つカシュカリ 米ミネアポリス連銀総裁が「インフレは非常に高いが、賃金の伸びは追随していない」「賃金主導のインフレではない」と発言するなど少しトーンが変わった印象を受けました。「インフレを鈍化させるために金利を高水準で維持する必要」と利下げこそ示唆しないものの、タカ派トーンは影を潜めた印象でした。

景況感の面では、先週の週の新規失業保険申請件数も20万件を下回り雇用環境はタイトなイメージです。但しISM製造業景況指数は予想が47.5と節目である50や前回値の47.7を下回る予想となっておりますし、非製造業も前回値を下回る予想ですから、少しずつ利上げの影響は景況感の弱まりへ作用していると思います。来週はJOLTS、ISM、雇用統計と大型指標が続くため注目です。

今回の銀行破綻問題では、①ネット取引が一般化したことで預金者の引き出しがステルス的に発生すること ②今後 銀行規制強化が進む可能性が高い など、急激な利上げの副作用が突如現れるということがわかりました。但し今回の銀行問題のように何かあっても政府や中央銀行のフォロー体制は素早かったことは安心感になった部分もありますし、今後銀行規制が強化されれば、間接的な金融引き締めに繋がるため、ターミナルレートが現状の4.75%となる可能性もあるかもしれません。

一方で、高金利下でもビッグテックがけん引する形でナスダックは堅調に推移しており、エヌビディアやマイクロソフトが年初から高値を更新し続けていることに驚きを隠せません。AIテクノロジーがテーマになってきていることが推察されます。

①為替・金利・株のボラティリティが大分落ち着いてきた
②利上げの停止が見えつつある 
③高金利に弱いはずのセクターが強気相場入りしている
④クレディスイスのような大銀行が潰れるという惨事が起こらないように政府や銀行が全力を尽くしたという事実から、これまでは株式20%という超弱気の見通しでしたが、弱気すぎるのではないかと思い通常の弱気見通しに変更することにしました。

新しいポートフォリオはMSCIコクサイが20%、ナスダック100が10%、日本国債が20%、金が5%、現金45%としています。為替と金利のボラティリティが落ち着いてきたため、想定外のリスクに備え国債と金を再びポートフォリオに入れています。次に見通しを変更するのはターミナルレートの確度が今以上高まった時かなと思いますので次のFOMCあたりかなという予感はしています。

超弱気にしたのは、金利と為替のボラティリティが高まったからでした。銀行問題が勃発した時は金が上がり金利は下がりましたので、リスク発生時のヘッジに幾分かは効くものと考えます。但しリスクオフの円高も想定し、金は為替ヘッジのある商品にしました。

現金を全て債券と金にしないのは、ターミナルレートとその維持期間が不透明で、再び金利と為替のボラティリティが高まる可能性がまだあると考えたからです。中立のタイミングを脳内シュミレーションすると緊張してきますが油断しないようにしたいと思います。 (編集済)
[21:47]
<来週の予定>

4/3(月)
中 10:45 3月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)  <前回値:51.6  予想:51.7>
米 23:00 3月ISM製造業景況指数  <前回値:47.7  予想:47.5>

4/4(火)
豪 13:30  豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表  <前回値:3.6%  予想:3.6%>
欧 18:00 2月卸売物価指数(PPI)(前月比) <前回値:-2.8%  予想:-0.5%>
欧 18:00 2月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) <前回値:15.0%  予想:13.2%>
米 23:00 2月雇用動態調査(JOLTS)求人件数  <前回値:1082.4万件  予想:1050.0万件>

4/5(水)
香港・中国休場
NZ 11:00  ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利  <前回値:4.75%  予想:5.0%>
米 21:15 3月ADP雇用統計(前月比) <前回値:24.2万人  予想:21.0万人>
米 23:00 3月ISM非製造業景況指数(総合)  <前回値:55.1  予想:54.5>

4/6(木)
中 10:45 3月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)  <前回値:55.0  予想:55>
加 21:30 3月新規雇用者数  <前回値:2.18万人  予想:->
加 21:30 3月失業率  <前回値:5.0%  予想:->
米 21:30 前週分新規失業保険申請件数  <前回値:19.8万件  予想:20.0万件>

4/7(金)
米、加、欧州、豪、NZ等休場
米 21:30 3月非農業部門雇用者数変化(前月比) <前回値:31.1万人  予想:24.0万人>
米 21:30 3月失業率  <前回値:3.6%  予想:3.6%>
米 21:30 3月平均時給(前月比) <前回値:0.2%  予想:0.3%>
米 21:30 3月平均時給(前年同月比) <前回値:4.6%  予想:4.3%>

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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