8/2-6 週の振り返り

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今週の振り返り

今週は先週の中国市場急落からの買戻しの動きもあり、全体的にプラスに推移しました。中でもデルタ株感染拡大が懸念される中、6月中旬から新規感染者数が比較的落ち着いてきたインドや、欧州の中でも特に感染者数の少ないドイツが強含みました。

為替はFRB クラリダ副議長が利上げに必要な条件は2022年末までに満たされる可能性があり、23年に利上げを開始できる状況にあるという認識を示したことや雇用統計での雇用環境の改善が材料となり週の後半からはドル高が進みました。豪ドルは、中央銀行が予定通り9月からテーパリング(債券買い入れ規模の縮小)を進める方針を示したことでやや上昇したものの、日足レベルでは小動きに留まりました。

商品は全体的に軟調に推移しました。雇用統計の良好な結果を受け金は1800ドルの節目を大きく割り込み下落、原油は△8%と、新型コロナウイルスの感染拡大で原油需要に陰り、高値警戒感も相まって下落しました。但しオマーン沖でイスラエル系のタンカー襲撃やイランの新大統領就任など、中東情勢の不安定さが垣間見えたことで下値は限定的な形となり週を終えました。

今週の雇用統計の結果は94.3万人と、前回値(85万人から93.8万人へ改定)と予想(87万人)を上回り、また失業率も5.4%と前回値(5.9%)・予想(5.7%)を下回るといったポジティブな結果となりました。またパウエル議長の右腕としてハト派を貫いてきたクラリダ副議長が前述の通りややタカ派な発言をしましたし、FRBウォラー理事も、今後2回の雇用統計で80万~100万人増加すれば、FRBは10月までにテーパリングに着手する可能性があると発言しています。

このように今回の雇用94.3万人増加という数字は、金融緩和の縮小前倒しを強く肯定したのではないかと思います。そしてダメ押しとして再び意識されるのはインフレ指標であり、この数字を確認して9月のFOMCでテーパリングの示唆というのがメインシナリオになっていると考えます。

来週の見通し

来週の注目指標は下記の通りです。
◆8/11(水) 米 消費者物価指数(CPI)
◆8/12(木) 米 週の新規失業保険申請件数

期待インフレ率は、今週も小動きに終始しました。前回のCPIは前年同月比5.4%と前回(5.0%)、予想(4.9%)いずれも大きく上回り、13年ぶりの大幅な伸びを記録しています。今回の予想値も5.3%と引き続き高めの値が予想されています。予想を上回るようであれば、ドルの支援材料になると考えています。金利もテクニカル的には6月中旬からの日足下落トレンドを上方ブレイクしたようにも見えるため、金利の動きには注視と考えています。

株式はというと、主要決算が概ね終了し、今期をピークに次期以降の成長鈍化が明確となってきました。今週発表された米ISMサービス業景況指数は64.1と2008年統計開始以降最高値を示したものの、製造業の景況指数は59.5と今年1月以来 60を割りこみ前回(60.6)・予想(60.8)いずれも下回っています。金利が低位に位置していることもありますし、原油や鉄鉱石などの建築・産業・輸送等に関連する商品価格が下落しているのは気になるところです。以下が主要商品のチャートです。


<原油>

<銅>

<鉄鉱石>

<白金>

<銀>

鉄鉱石や白金の下落が著しいです。

他方、他国の株式市場はまちまちな状況となっており、7月中旬のFOMC後主要指数は

パフォーマンスの低い順に ブラジル(ピンク)<上海(黒)<<S&P500(青)<ユーロ50(水色)<オーストラリア(橙)と並んでいます。

オーストラリアとブラジルは鉄鉱石の主要産出国ですがパフォーマンスはまちまちであることから、商品価格の下落影響はまだ株式には反映されていない様相です。それよりもデルタ株の感染拡大状況との関連のほうが強いイメージです。

以上により①米国経済はピーク感、特に製造業や商品価格は軟調だが、サービス業はサマーシーズンもあり好況はもう少し続きそう、②米国よりも欧州や豪州のほうが上昇トレンドは明確、③デルタ株感染拡大は各国指数と引き続き連動が強い ということが言え、米国指数は月末のジャクソンホールまでは明確なトレンドが見えない状況が続くのではないかと考えています。

来週の短期トレードにおいては、ファンダにおいてわかりやすい指数(例えば中国当局規制により弱含みの上海・香港ショート)、為替ならCPI後に金利が上昇することを想定してのドル円ロングを考えたいと思います。米株指数は基本上目線であるものの、セクター毎に様相に差があるため、押し目を拾うつもりで構え短時間で決済する作戦を考えていきます。

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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