FRBと市場との乖離は続く_週間マーケットウォッチ(2023.3.20~3.24)

各資産の週次の騰落は以下の通りです。

今週はFOMCにて0.25%の利上げが決定され、ドットチャートは前回から変わらず中央値5.125%を維持となりました。金融セクターを巡っては、クレディスイスのUBS買収合意やイエレン米財務長官の預金保護についての発言、ドイツ銀行が約20%も下落するなどヘッドラインで振られる展開となりました。

金利は全体的に低下も為替はクロス円・オセアニア通貨が特に弱く推移しましたが、一方仮想通貨は上昇、株も金利低下の影響か中国H株やナスダックなど、大型テックを中心に底固く推移しました。

金融セクターを巡るニュースで混乱の中、FRBが0.25%の利上げを決定したことは評価できると思っています。またスイス銀行が先のクレディスイス問題のさなか 0.5%の利上げを決定したことが個人的にはサプライズとなりました。中央銀行の最優先ミッションはインフレの抑制であるということを改めて認識するニュースだったと感じています。

但し引き続き市場とFRBとの乖離は気になります。今回0.25%の利上げにも関わらず金利は低下、ドットチャートからターミナルレートは据え置きもFEDウォッチでは年内の利下げを織り込む動き、と見通しに差が認められます。資産の動きを見ても、債券や為替はネガティブに寄るも金利感応度の高いナスダックや中国ハイテク系が底堅いですから、金利低下を見越している印象です。

自身の生活と照らし合わせても、FRBのほうが正しいと痛感しています。インフレの影響はさらに色濃く、例えば小麦粉は価格据え置きと見せかけて内容量が1kgから500gに減り、実質価格2倍になっています。ハムやチーズも同様に値上げではなく内容量が減っています。卵は鳥インフルエンザも相まって以前の底値の3倍以上で、買うのをためらうほどです。レジで会計すると「エッ?」これしか買ってないのに・・?と毎度思うようになりました。

一方会社では人手不足が未だ課題で、中途採用の活性化やベースアップを含む雇用条件の見直しに積極的です。国内製造業は基礎給などの固定費は一度上げればなかなか下げることができません。長年育てた技能ある人材を放出してしまうと、増産に対して追従できなくなり、供給問題や教育ロスによるコスト高を生むからです。まさに粘着性のあるインフレが起こっていると感じます。

こういった事からも社会がインフレを許容する方向に変化していることは否めず、もはやコロナ禍前のようなデフレに戻るイメージは湧きません。今年中に利下げというのも実生活と結びつかないと思ってます。

3月の米総合PMIは53.3と前回値50.1を大きく上回り、まだ痛みは少ないと感じます。銀行の規制が強化されれば金回りは悪化するでしょうけれど、預金者保護の事態が広がれば逆にインフレを加速させることにもなり得るわけで、そんな中ぶり返しなくインフレが一直線に低下してくるか今は分からないと思っています。ぶり返しが起こるとすれば、利上げの停止で見通しを変えるのは時期尚早かもしれず、多少高いところを買うことになっても利下げを確認してから変更するべきなのではないかとすら考えています。

<来週の予定>

3/27(月)
英 2:00  ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言

3/28(火)
米 22:00 1月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比) <前回値:4.7%  予想:2.4%>
米 23:00 3月リッチモンド連銀製造業指数  <前回値:-16  予想:-8>
米 23:00 3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)  <前回値:102.9  予想:101.5>

3/29(水)
豪 9:30 2月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) <前回値:7.4%  予想:7.2%>

3/30(木)
独 21:00 3月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比) <前回値:0.8%  予想:0.6%>
独 21:00 3月消費者物価指数(CPI、速報値)(前年同月比) <前回値:8.7%  予想:7.3%>
米 21:30 前週分新規失業保険申請件数  <前回値:19.1万件  予想:19.6万件>

3/31(金)
日 8:50 2月鉱工業生産・速報値(前月比) <前回値:-5.3%  予想:2.7%>
日 8:50 2月鉱工業生産・速報値(前年同月比) <前回値:-3.1%  予想:-2.1%>
中 10:30 3月製造業購買担当者景気指数(PMI)  <前回値:52.6  予想:51.8>
仏 15:45 3月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比) <前回値:1.0%  予想:0.7%>
仏 15:45 3月消費者物価指数(CPI、速報値)(前年同月比) <前回値:6.3%  予想:5.5%>
欧 18:00 3月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) <前回値:8.5%  予想:7.1%>
欧 18:00 3月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比) <前回値:5.6%  予想:5.7%>
米 21:30 2月個人消費支出(PCE)(前月比) <前回値:1.8%  予想:0.3%>
米 21:30 2月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比) <前回値:5.4%  予想:5.1%>
米 21:30 2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比) <前回値:0.6%  予想:0.4%>
米 21:30 2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比) <前回値:4.7%  予想:4.7%>
米 23:00 3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値  <前回値:63.4  予想:63.4>
欧 0:00  ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言 

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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