景況感は悪化へ_週間マーケットウォッチ

各資産の週次の騰落は以下の通りです(2023.1.2~1/6)

期初ということもあり株式は週を通じて全体的に買われる展開となりました。
中国はコロナ規制の緩和が好感され楽観ムード、香港市場は8月からの高値を超える展開、中国本土での住宅関連の規制緩和や豪産石炭の輸入再開なども好材料となり強く推移しました。中国と結びつきの強いDAXもつられ高とみています。

商品市場は暖冬からエネルギーが弱く、天然ガスは月次で35%の下落の中 今週も強く売られました。
為替はドル円のボラティリティが高く週を通じて5円超動きました。クロス円がプラスに推移するも、上値は重く推移した印象です。
投機的な売り買いや換金売りなどが交錯しているのかよくわかりませんが方向感が掴めない週となりました。

株式は概ね堅調に推移したものの、ファンダメンタルの面ではさほど良いニュースは無かったと思います。ISMは製造業も非製造業も前回値や予想、節目である50を下回る弱い数字となりました。

FOMC議事要旨からは、「23年中の利下げを想定する参加者は1人もいなかった」とし、利上げペースの鈍化がFRBの物価安定目標達成に向けた決意の弱まりと「誤解」されないか懸念が示される、という記述が特に気になりました。
要人発言においても物価目標2%に達するまでに手を緩めず、長期に渡り高金利を維持すべきといった意見が目立ちましたし、FRBは過ちを繰り返さないためにも、マーケットが想定している以上に慎重に次のピボットを判断するのではないかと考えます。

加えて雇用統計では失業率が3.5%と完全にコロナショック直前のベスト水準、パウエル議長が「スター・エコノミー」と絶賛したレベルまで低下しています。
これは良いニュースである反面FRBが金融引き締めを維持する十分な動機でもあるわけで、上記のFRBの言動とマッチするのかなと思っています。

<失業率>

FEDウォッチでは2月の利上げは0.25%、23年中の利下げは行わない、とこの2点はだいぶ織り込まれているとは思いますが

①ハイテク・グロースを中心にリストラが続いている
②ISMの急激な悪化
③イールドカーブの底打ちは見えない
④金がこの2か月続伸を続けている
⑤中国のコロナ感染拡大の影響が今後業績に表れる可能性

などを鑑みるとこれから1年の間に景況感が良くなるか・悪くなるかと言えばやはり悪くなるでしょうし、さらに来週から始まる決算はインフレ・労働市場はタイト・高金利といった障壁を超えて好業績を叩き出せるかは正念場かと考えています。

決算に関してはハードルが上がっている印象です。下記はアップルの予想EPSですが高い予想値のように感じます。決算を前にGAFAMが売られていたのでは?という妄想さえよぎります。

<アップルの予想EPS>

いずれにせよ、今は様子見だと思っています。FRBがピボットするまでの最低1年間はやはり長いと思いますし、FRBは景況感とインフレ抑制のいずれを優先するかと言えばもちろんインフレ抑制なはずです。そう考えると見通しを変えるのはもう少しインフレや景況感・業績を見てから判断したいですし、まずは来週 CPIと要人発言、決算と注目材料が多いですから、数字を見ながら考察を深めたいと思っています。

<来週の予定>

1/10(火)
英 18:30 ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言
米 18:30 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

1/11(水)
豪 9:30 11月小売売上高(前月比) <前回値:-0.2% 予想:0.7%>
豪 9:30 11月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) <前回値:6.9% 予想:7.3%>

1/12(木)
米 22:30 12月消費者物価指数(CPI)(前月比) <前回値:0.1% 予想:0.0%>
米 22:30 12月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) <前回値:7.1% 予想:6.5%>
米 22:30 12月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) <前回値:0.2% 予想:0.3%>
米 22:30 12月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比) <前回値:6.0% 予想:5.7%>

米 22:30 前週分新規失業保険申請件数 <前回値:20.4万件 予想:21.8万件>

1/13(金)
米 0:00 1月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 <前回値:59.7 予想:60.5>
決算:バンカメ、JPモルガン、ウェルズファーゴ、シティ、デルタ航空


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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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