各資産の週次の騰落は以下の通りです。



今週はパウエル議長がインフレとの戦いはまだ終わっていないとしながらも「早ければ12月にも」利上げペースを減速する可能性を示唆したことにより投資家心理はやや持ち直し、長期金利が低下したことも相まって米主要指数はハイテクグロースを中心にややプラスとなりました。
中国は本土のコロナ新規感染者数の減少傾向や行動規制などの防疫措置緩和期待により強く推移しました。
為替はドル安が進行、ドルインデックスは日足200日線を割り込み6月水準まで低下となりました。ドル円は週間で6円超下落、日足200日線を割り込み弱く推移する中、特に来週予定されている政策金利発表を警戒しカナダ円・豪円が売られました。
今週発表されたISM製造業景況指数は49と、節目の50を割り込むだけでなく前回値50.2からさらに弱い数字、住宅指数も総じて悪化傾向、PCEコアデフレーターも5%と前回値5.1%を下回るなど、FRBの金融引き締めがインフレ抑制に対し効果を示し景況感の悪化も進行していることが確認されました。
しかしその割に雇用関連指数は強く、週の新規失業保険申請件数は22.5万人と前回値・予想を下回り、失業率も3.7%と低位に推移している状況が確認されています。長期での推移からみれば良好な数字であることがわかりますし、FRBの命題である雇用の最大化がほぼ達成できている状況かと思われます。

未だ5%のインフレ率は高いものの、FRBの政策は着実に成果が出ている、そして雇用関連指数は良好、となると経済をソフトランディングさせられる可能性が出てきた感じがします。FEDウォッチや長短金利の動きを見ると、さ来週のFOMCでの利上げは0.5%に留まることはかなり確度が高いですし、そう考えると今のところ強気に見通しを変更したタイミングは上出来だったと思っています。
自身の資産については、先週からポートフォリオの一部を国内個別株へ振り向ける検討を進めていますが、ここにきて迷いが出てきました。理由は金利と円のボラティリティです。ターミナルレートが5%と言うことを考えれば、ここから金利が大きく上昇する側面は起こりにくいのではないかという気がします。政策金利を色濃く反映する2年債の利回りは5%を超えられず4.2%まで低下しましたし、ここから約1年をかけ金利が横ばいもしくは緩やかな低下傾向を示すとするなら、それに伴いドル円も低下するのではないかと。
今週のドル円のボラティリティは非常に大きかったこともあり、せっかく良いタイミングで強気にしたのに、ここで資産を動かすことが本当に良策か?という迷いが出てきました。円高が進行するなら、輸出産業の多い日本株は為替差損で経常利益を目減りさせる可能性があります。ボラティリティも高まるかもしれません。そこまでして今 日本株それも個別株を選定してポートフォリオに組み込む必要があるだろうか?と考えているところです。今週も結論が出ませんでした。引き続き考察していきたいと思います。
<来週の予定>
12/5(月)
欧 10:45 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
米 0:00 11月ISM非製造業景況指数(総合) <前回値:54.4 予想:53.5>
12/6(火)
豪 12:30 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 <前回値:2.85% 予想:3.1%>
12/7(水)
豪 9:30 7-9月期四半期国内総生産(GDP)(前期比) <前回値:0.9% 予想:0.6%>
豪 9:30 7-9月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比) <前回値:3.6% 予想:6.2%>
加 0:00 カナダ銀行 政策金利 <前回値:3.75% 予想:4.3%>
12/8(木)
欧 21:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
米 22:30 前週分新規失業保険申請件数 <前回値:22.5万件 予想:23.0万件>
12/9(金)
米 22:30 11月卸売物価指数(PPI)(前月比) <前回値:0.2% 予想:0.2%>
米 22:30 11月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) <前回値:8.0% 予想:7.2%>
米 22:30 11月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比) <前回値:0.0% 予想:0.2%>
米 22:30 11月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比) <前回値:6.7% 予想:5.9%>
米 0:00 12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 <前回値:56.8 予想:56.9>
コメント