各資産の週次の騰落は以下の通りです。



今週発表されたPCEコアデフレーターは年率4.7%と、前回値4.9%・予想4.8%は下回ったものの、依然高い水準を確認するに留まりました。
消費者信頼感指数も98.7と節目の100を下回り、ISMも前回値を下回るなど低調な結果に終始した形です。
また個別株の動きとして米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが次期第四四半期の見通しがコンセンサスを下回ったとして大幅安となりました。同社はアップルやモトローラ・ASUSなどの主要スマホメーカーにメモリを供給する大手です。内訳をみるとスマホ販売が前年比5%減、PC販売が10%減の見通しに基づいてメモリーなどの生産調整を行ったことによるもので、同社に留まらず半導体全体に波及するものとしてエヌビディア・クアルコムも連れ安となっています。
以前半導体大手のサムスンもベンダーに対し在庫過多によってブレーキをかけていると報じられたこともあり、半導体全体が急激にモノの流れを止めに入っている印象です。加えて今回の高需要により多くの半導体メーカーが設備投資の動きを強めておりますが、設備投資の流れは急ブレーキは踏みにくいですから、今後の需要動向によりこれらが業績に影響してくることも想像に難くないと考えています。
来週の注目指標は金曜の雇用統計です。今週発表されたドイツの雇用状況は悪化を示しており、米でも同様かどうか特に失業率と平均時給の変化に注視します。要人発言としては水曜にFOMCの議事要旨公開、金曜にECBラガルド総裁の発言が予定されています。ECBは金融引き締めの方針を維持しており、7月と9月の利上げ幅が焦点となっていることに加え、ラガルド総裁が今週「低インフレの環境に戻るとは思えない」と、世界レベルでの社会構造の変化を考察する発言もしていますから、世界が変化している事実を着実に捉え、それらを繋げ論理的に考える作業を特に意識するようにしたいと思います。
その他の動きですが、7/13(水)頃から金融セクターを皮切りに米決算シーズンに入る中、業績予想の下方修正も散見されてくると思われます。加えて来週末にかけて国内パッシブの配当金払いを見越した換金売りや、月末26日からのFOMCも見据え、株式は引き続き不安定な動きに振れやすいと思っています。仮想通貨・オセアニア通貨・コモディティの下落が著しいことからリスク選好度は来週も下向きと考えます。
<来週の予定>
7/4(月)
欧 18:00 5月卸売物価指数(PPI)(前月比) <前回値:1.2% 予想:1.0%>
欧 18:00 5月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) <前回値:37.2% 予想:36.7%>
7/5(火)
中 10:45 6月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) <前回値:41.4 予想:49>
豪 13:30 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 <前回値:0.85% 予想:0.0135>
7/6(水)
米 23:00 6月ISM非製造業景況指数(総合) <前回値:55.9 予想:54.5>
米 3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 <前回値: 予想:0.0%>
7/7(木)
独 15:00 5月鉱工業生産(前月比) <前回値:0.7% 予想:0.4%>
独 15:00 5月鉱工業生産(前年同月比) <前回値:-2.2% 予想:-1.8%>
米 21:15 6月ADP雇用統計(前月比) <前回値:12.8万人 予想:20.0万人>
米 21:30 前週分新規失業保険申請件数 <前回値:23.1万件 予想:23.0万件>
7/8(金)
欧 20:55 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言 <前回値: 予想:0.0%>
加 21:30 6月新規雇用者数 <前回値:3.98万人 予想:2.00万人>
加 21:30 6月失業率 <前回値:5.1% 予想:5.1%>
米 21:30 6月非農業部門雇用者数変化(前月比) <前回値:39.0万人 予想:24.0万人>
米 21:30 6月失業率 <前回値:3.6% 予想:3.6%>
米 21:30 6月平均時給(前月比) <前回値:0.3% 予想:0.3%>
米 21:30 6月平均時給(前年同月比) <前回値:5.2% 予想:5.1%>
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