8/9-13 週の振り返り

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今週の振り返り

今週はピーク感を示した物価指標発表がテーパリング前倒し懸念を一時後退させ、また米の大規模なインフラ投資法案の上院可決が支援材料となりシクリカル銘柄を中心に堅調に推移し、ダウ・S&P500はじわじわと値を上げ、連日の最高値更新となりました。

中国市場は当局の規制強化懸念やデルタ株感染拡大が重しとなっているものの7月末に底を付けた形で反発、6月からの下降トレンドを否定するまでには至らないもののやや値を戻しました。デルタ株感染拡大で出遅れ感のあったインドや欧州・オセアニア市場は今週も強含み最高値を更新しました。

台湾や韓国市場は、中国における企業統制を強める動きが警戒されハイテク株を中心に売りが先行、半導体市場の弱含みの影響を受けマイナスの伸びとなりました。

為替はドル安、特に金曜日に発表されたミシガン大学消費者態度指数は70.2と、前回値81.2から10年ぶりの低水準、50年間で3番目の落ち込みとなったことで景況感のピークが意識されドルが売られました。一方、8/2から強い上昇トレンドを描いているオーストラリア・ユーロストック市場の好況を受け、キウイ・ユーロ・豪ドルが比較的強含みました。

商品は白金やニッケル・銅などの産業用金属が堅調に推移、原油は総じて頭が重い展開あるものの7月の安値は更新とならず、加えてOPECの月報ではデルタ株の感染拡大に対する懸念はあるものの、21年の世界的石油需要の回復予想を堅持しました。

金は株高・金利上昇の流れにより一時1700ドルを割り込んだものの、その後のドル安や値ごろ感からの買戻しの流れもあり再び値を戻し、1700ドル後半で週を終えました。

来週の見通し

今週の米 週の新規失業保険申請件数は37.5万人と、前週(38.7万人)を下回り3週連続で改善、雇用の戻りに確信が高まる週となりました。

今週発表された消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%と前回から横ばい、予想(5.3%)よりも若干上振れるも、CPIコアは前月比0.3%と前回(0.9%)、予想(0.4%)よりも下回ったことで、インフレにもピーク感が認められました。期待インフレ率も2.3~2.4の間を行き来するに留まり、今のところインフレ高進懸念は後退が感じられています。

好調だった米 第四半期の決算シーズンが終わり、8月特有の薄商い(S&P500の売買高は通常30~40億ドルに対し金曜日は23億ドル)もあり、材料を探している状況と感じています。普段はさほど材料視されないミシガン大学消費者態度指数の結果にマーケットが敏感に反応したことがそれを裏付けました。

その上で来週の注目材料は下記の通りです。

8/16(月) 中国小売売上高
8/16(火) ニューヨーク連銀製造業景気指数
8/17(火) 米 小売売上高
8/17(火) パウエル議長討論会発言
8/18(水) FOMC議事要旨公表
8/19(木) 米 週の新規失業保険申請件数

今月下旬開催されるジャクソンホールでのパウエル議長の講演が待たれる状況です。今週の指標からインフレや景況感もピークが意識される中、各連銀の総裁はテーパリングの開始時期について、具体的な時期を明示した上で提言が相次いでいます。これまでのパウエル議長の発言からも、非常に慎重にマーケットと対話を繰り返し、地固めをした状態でテーパリングに踏み込んできていると感じます。少なくとも、13年のバーナンキショックのような衝撃は回避できそうというのがコンセンサスになっているのではないでしょうか。

とはいえ、マーケットは材料薄の中、何らか具体的な手掛かりが欲しい状況で、今回公表されるFOMC議事要旨や、討論会での質疑応答の発言は一応のチェックが必要と考えています。

また景況感については、英のGDPや欧州ZEW景況感調査など、比較的株式が堅調な欧州すら横ばいもしくは軟化の数字が認められています。中国市場は当局の規制強化の動きに加え、デルタ株の感染拡大も懸念材料となっていることもあり、来週発表される小売り売上高は米のそれと同様に注目されると考えています。横ばいもしくは軟化する可能性も視野に入れます。

地政学的に気になっているのは中東タリバンの動きです。反政府武装組織タリバンはアフガニスタン34州都のうち18州都を制圧し首都カブールの奪還も間近まで迫っています。米軍が撤収する中、国際テロ組織アルカイダの復活も懸念されており、全体的にきな臭い様相です。

アフガニスタンは、イランに隣接し、中国・インドとも近いため、商品価格への影響が出てこないかを考えています。現在は原油価格には全く影響が出ていませんが、供給リスクの予防措置としてOPECが増産を示唆する可能性がないだろうか?と考えており、動向は引き続き注視かと考えています。

来週の短期トレードは、トレンドが明確なダウやS&P500を中心に上目線で押し目を拾いたいなと考えています。但し金利が1.3を境に不安定な動きに終始しそうなため、金利を見ながら短い時間のホールドに留めていきます。中国の小売売上高が軟調であれば、戻り売りを狙って上海・香港をショートもしてみたいなと考えています。

長期投資においては、引き続き20%のキャッシュをどこに置くかを考えているところです。ジャクソンホールでのFRBの動向が手掛かりになるかなという予感のレベルに留まっているところです。引き続き資産やニュースの動きにアンテナを張りたいと思います。

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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