5/17-5/21 週の振り返り

今週は4月のFOMCにてテーパリングの議論開始予想発言があったことや、ビットコインの急落によりマーケットのセンチメントは楽観から遠ざかり全体的に不安定な動きとなりました。欧米市場よりもアジア市場が一見強含んでいるようですが、先週下げが大きかった分反発が大きく感じられているのが実情で、世界的な全体感は上値重く推移しました。

為替はドル安が進行し、ドルインデックスは先週の安値(89.98)をさらに割り込みました。それにも関わらず 対中関係の悪化や中国の伸び悩みが意識されつつあるオセアニア通貨はレンジの動きに終始、一方ワクチン接種の高進による行動規制の緩和が進む欧州通貨は緩やかな上昇となりました。

商品は金が今週も上昇、4月からの上昇トレンドを否定することなく堅調に推移しました。先のテーパリング懸念と暗号通貨の急落も追い風となり日足200MAを上方ブレイクしています。原油はイラン核合意の協議が進展することで、経済制裁が解除され供給が増えるといった思惑やアジア圏でのコロナ感染拡大なども重しとなり、一時62ドルを割り込んで5月の安値をつける場面もありましたが、63ドル後半に値を戻して週を終えました。

来週の注目材料は下記の通りです。

◆5/25(火) 消費者信頼感指数、5/27(木) 週の新規失業保険申請件数
先週の週の新規失業保険申請件数は、44.4万人と前週(47.8万人)・予想(45万人)いずれも下回り、パンデミック以降最小値を示しました。これにより4週連続で減少を記録するとともに、その下げ幅も好感され当日の株価は大幅に反発しています。ワクチン接種の拡大キャンペーンが功を奏し、経済回復の実感の高まりや、夏のバケーションシーズンを目前に投資家心理が上向くと思いきや、翌日株の上昇は限定的で先週の高値を超えることはありませんでした。

今週のFOMCの議事要旨を受け、FRBがテーパリングについて踏み込む姿勢が見え隠れしてきたため、そのカギを握る雇用の改善状況がより注目されてきていると感じます。そんな中、週の新規失業保険申請件数は、前回よりさらに少ない42.5万人が予想されており、おそらく良い結果を示すでしょう。しかし今週同様に好感されて上昇に反応するのか、テーパリングの前倒しが意識され限定的な動きに留まるのかは予測できないと考えています。

高い米PMIの結果に対し株価の反応が一時的だったことも印象に残り、株式のピーク感・踊り場感を感じました。株式の割高感や7~9月期にピークを打つだろうという予想もうなずけるものがあり、今週の仮想通貨の急落は高揚感にブレーキがかかっていることの現れではないかと捉えています。

来週予定されている消費者信頼感指数(コンファレンスボード)は、3月以来3か月連続で急激な上昇と予想を上振れる結果を示しています。すでにパンデミック以前水準に入っており、今回さらに上振れするのかは注目ですし、同時間にFRB副議長の要人発言も予定されているため注目と考えています。

8月のジャクソンホール会合でテーパリングについて意思表示を行うのではないかという思惑が高まる中、その間2回のFOMCが予定されており、ショックを緩和するために、じわじわと地固めするような示唆を繰り返すと予想します。来週の要人発言と雇用の改善状況は特に抑えるべきポイントでしょう。

◆5/28(金)コアPCEデフレーター
先週までの関心事だったインフレ高進は、「一時的であり現在水準は許容可能」という認識が織り込まれており、実際銅の価格も少し下向きに推移しインフレリスクは一旦後退したように思います。しかし今回の指標は予想値が3.0%と前回値1.8%よりもだいぶ高めであるため、結果によってはインフレ懸念が再燃することも考えられるでしょう。先のFRBの動向にも通じるファクターのため確認していきます。

◆5/28(金) 米22年度予算案公表
バイデン大統領の予算案の全文が公表される予定です。コロナ経済復興対策はもちろんのこと、環境・移民・医療といった幅広い課題において大きな政府を掲げるバイデン政権の青写真がより具現化されてくるとともに、その財源についての増税の思惑が強まることも必至と考えています。

過去の歴史よりも早く金融相場が終了する可能性がある中、増税がネガティブ材料としてクローズアップされるのか、増税の痛みを伴って高く回復を狙うという政府の方針に理解と期待が集まるのかは想像できませんが、それらを占う材料として予算案の内容については読み解きが必要かと考えています。

以上により来週の短期トレード戦略は、株式はピーク感から上値の重い展開で、指標が良くても油断しない、むしろ売り場を探す作戦でいきたいと思います。週の後半に注目材料が集まっていることと、翌週5/31(月)は戦没者記念日により米国は休場のため、週末にかけて手じまいが起こることも想定したいと思います。為替は豪米は下目線、欧州通貨は上目線ですが、方向感に欠ける部分もあるため、ブレイクしたところだけ狙う計画にして、手数を厳選したトレードができれば良いなと思います。

長期投資に関しては、中国を中心とした新興国の動向を注視しています。下記の記事のように中国は商品価格の高騰を当局が抑えにかかっていることもあり、まだコントロールできているのかなという印象です。今のところポートフォリオはそのまま維持と判断しました。
https://jp.reuters.com/article/china-bonds-idJPL3N2N82JD

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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