今週の振り返り
今週は米長期金利を睨みながらの細かい乱高下が繰り返されたものの、米景気対策の成立に期待が高まり、週を通じては株式は最高値を更新し上昇しました。早ければ今週末から支給される給付金を見越して個人の消費・投資活動の活発化が期待され、特に小型株・NYダウが堅調に推移しました。

為替ドル円は強い上昇トレンドが続いたこともあり、一時108.3円まで押し戻る場面もありましたが週末にかけて再び上昇、109円台にタッチし週を終えました。
クロス円が強含む中 カナダドル・豪ドル・ポンドなどの原油・素材と関連性の高い通貨が特に上昇しました。ユーロ円は週足で上昇トレンドの中、今週は強い陽線を示し、18年11月以来の高値水準まで上昇しました。ドイツDAXが最高値更新したことも追い風となりました。


今週ECBはパンデミック緊急プログラム(PEPP)の購入量を第2四半期から増額すると発表しました。DAXの最高値更新やドイツの景況感、OECDのGDP見通しの引き上げといったニュースとシンクロしないECBの態度、また楽観的なFRBとの姿勢の違いも驚くものでした。
欧州はそもそもマイナス金利を採用しており、個人や企業の借り入れコストが安く設定されていることが経済活動の根底を支えています。つまりパンデミックが発生し経済活動が停止しても、FRBのように金利を下げる金融政策が実施できません。そんな中、長期金利が上昇すると、資金調達環境が悪化し、景気回復の足かせとなってしまいます。
ECBは経済回復期において資金調達のハードルが上がらないように、決意のある強いメッセージを送った、ということだと思います。ユーロの強含みはこのメッセージを市場が好感したことによると考えています。
商品は週足ではまちまちな動きに見えますが、月足で見ると原油・銅は8~10%の伸びを示しているため引き続き景気回復を見込んだ資源・エネルギー需要は堅調なイメージです。


来週の見通し
来週はFRB・BOE・日銀と中銀の発言が予定されています。 このため前半は長期金利とそれに伴う為替株式は、各総裁の発言を待ち様子見の動きになるのではないかと考えます。
<予定>
3/16(火)・17(水):FOMC
3/17(水)・18(木):英中銀金融政策委員会
3/18(木)・19(金):日銀・金融政策決定会合
中銀発言のポイントですが、今回はFOMCでは大きなサプライズは無いのではないかと考えます。金利上昇についての楽観的な姿勢は覆されることはなく、むしろFOMC通過後の安心感から1.6を超える金利上昇・ドル高が進む局面があるかと考えています。
金利が強い陽線を示したタイミングでは、金のショートかドル円のロングポジションを取りたいと思います。意に反し金利上昇を警戒する発言があった場合には強いサプライズとなりますので、ドル円のショートも考えたいと思います。
日銀については、かねてより施策の点検を行うとし、ETFの購入枠を原則6兆円としていた部分を削除する方針と報道されましたがマーケットへの影響はほとんどありませんでしたし、特段の材料は出てこないのではないかと思います。
テクニカル的には3月の下降トレンドを上方ブレイクしていることと、上海も下降トレンドの節目にいることから、ここから上方ブレイクするようであれば日経も強含む可能性があると考えます。


月曜寄り前に機械受注が予定されており、前月比予想△5.5%と前月5.2%と比べ予想は弱めですが、先週の主体別売買動向は417億円とわずかに買い越しに転じていることもあるため、結果がポジティブであればロングも面白いかなと考えています。
但しFOMCを意識し枚数は少なめとしていきます。
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