週間マーケットウォッチ(2022.11.21~11.25)

各資産の週次の騰落は以下の通りです。

今週は米国が感謝祭で休場だったこともあり限定的な動きでしたが、米主要指数が堅調に推移、一方でアジア市場は中国でのコロナ感染拡大を受け行動制限の激化が懸念されマイナスとなりました。

今週発表されたFOMC議事要旨では、多くの参加者が引き上げペースの減速について適切になる可能性が高いと考えていることが明らかになりました。これらはサプライズと言う印象はなく、金利をみても10年債・2年債いずれも上値は重く、それぞれFRBの利上げによる景気の後退や、利上げペースの鈍化が市場に織り込まれたと感じます。FEDウォッチでも12月0.5%の利上げ予想は75%、2月の0.25%の利上げは52%ですから矛盾はなさそうです。今のところ2月に0.25%の利上げ幅に留めるかのほうが個人的には関心があり、金融引き締めの効果をさらに確認する上で今週のPCEコアデフレーターや雇用統計には非常に注目しています。

主要国の政策金利の推移を長期で眺めてみると、現在の利上げ局面は各国の金利差が小さく利上げペースも急であることがわかり興味深いです。仮にターミナルレートが5%だとして、この水準が1年もしくはそれ以上続くとするなら、景気は相当冷やされるのではないかと思います。

一方で最近気に留めたニュースは以下です。

◆絶滅寸前の「60/40」戦略、一気に復活する可能性

◆日本株に「ビッグチェンジ」到来か、向こう10年は続く-JPM中山氏

◆ピーター・タスカ氏、非鉄金属や化学に強気-日本株ファンドは好成績

ターミナルレートがまだはっきりしていない段階ですから、強気ながらもリスクとボラティリティは押さえたいところです。60/40戦略(リバランスを行いながら株式60%、債券40%を維持する伝統的な長期投資戦略。ポートフォリオのボラティリティを低く抑え、過去の長期投資において高いリターンを生み出している)・指数を中心とした分散投資、という大枠のスタンスは変える必要はないと考えています。ですが少し自身のポートフォリオに個性を出しアウトパフォームを狙う一手として、日本の個別銘柄をエッセンスとして加えてはどうかということを検討しています。

例えば高金利が当面水平飛行するというシナリオではグロースよりもバリューであることは納得感があり、実際にバリュー銘柄の多いダウやDAXはナスダックをアウトパフォームしています。さらに割安感(PER)で比較するとナスダックは29、ダウは21、日経平均は13で先進国株式の中での日本株は特に割安感があるように感じます。ここ数週の外国人の売買動向も買い越しが続いており、バリューへの見直しが進んでいるようです。但し日本株なら何でも良いかと言うとそうではなく、円安・素材といったキーワードに対しての期待が高そうです。

<外国人売買動向>

<Topixセクター別チャート> 
左上から時計回りに:商社・卸売り→鉄鋼・非鉄→素材・化学→情報・通信

<個別>
左上から時計回りに:小松製作所→三井物産→メルカリ→エムスリー
商社株が高値を更新、小松も直近高値超え、一方グロースは200週線を超えられず

βであるMSCIコクサイは欧州株も含め広く分散されているため、αとして日本の個別株を5~10%程度振り向けるのも面白いのではないかと思いました。一方で中国を含む新興国は金利・ドル高によって債務負担増大リスクがありますし通貨危機さえ回避はできそうなものの、日本株よりもリスクが大きい割に投資妙味があるかと言われると食指は伸びないため、様子見といったところです。

◆参考:新興国の債務リスクについて考える

個別の銘柄でみると圧倒的に強いのは商社株ですが、素材・資本財セクターも良さそうに感じています。小松製作所・三井物産・三井化学を比較して検討していきたいと思います。(長くなりそうなので今週はここまで・・・)

<来週の予定>

11/28(月)
豪 9:30 10月小売売上高(前月比) <前回値:0.6% 予想:0.5%>
欧 23:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

11/29(火)
独 22:00 11月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比) <前回値:0.9% 予想:-0.2%>
独 22:00 11月消費者物価指数(CPI、速報値)(前年同月比) <前回値:10.4% 予想:10.4%>
加 22:30 9月月次国内総生産(GDP)(前月比) <前回値:0.1% 予想:0.1%>
加 22:30 9月月次国内総生産(GDP)(前年同月比) <前回値:4.0% 予想:3.8%>
加 22:30 7-9月期四半期国内総生産(GDP)(前期比年率) <前回値:3.3% 予想:1.4%>
米 23:00 9月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比) <前回値:13.1% 予想:10.5%>
米 0:00 11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) <前回値:102.5 予想:100>

11/30(水)
日 8:50 10月鉱工業生産・速報値(前月比) <前回値:-1.7% 予想:-1.8%>
日 8:50 10月鉱工業生産・速報値(前年同月比) <前回値:9.6% 予想:5.2%>
中 10:30 11月製造業購買担当者景気指数(PMI) <前回値:49.2 予想:49.2>
欧 19:00 11月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) <前回値:10.6% 予想:10.4%>
欧 19:00 11月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比) <前回値:5.0% 予想:5.0%>
米 21:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比) <前回値:2.2% 予想:0.0%>
米 22:15 11月ADP雇用統計(前月比) <前回値:23.9万人 予想:20.0万人>
米 3:30 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 <前回値: 予想:>
米 4:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

12/1(木)
中 10:45 11月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) <前回値:49.2 予想:48.9>
欧 19:00 10月失業率 <前回値:6.6% 予想:6.6%>
米 22:30 10月個人消費支出(PCE)(前月比) <前回値:0.6% 予想:0.8%>
米 22:30 10月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比) <前回値:6.2% 予想:6.0%>
米 22:30 10月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比) <前回値:0.5% 予想:0.3%>
米 22:30 10月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比) <前回値:5.1% 予想:5.0%>
米 22:30 前週分新規失業保険申請件数 <前回値:24.0万件 予想:23.3万件>
米 0:00 11月ISM製造業景況指数 <前回値:50.2 予想:49.8>

12/2(金)
欧 19:00 10月卸売物価指数(PPI)(前月比) <前回値:1.6% 予想:-2.0%>
欧 19:00 10月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) <前回値:41.9% 予想:31.8%>
米 22:30 11月非農業部門雇用者数変化(前月比) <前回値:26.1万人 予想:20.0万人>
米 22:30 11月失業率 <前回値:3.7% 予想:3.7%>
米 22:30 11月平均時給(前月比) <前回値:0.4% 予想:0.3%>
米 22:30 11月平均時給(前年同月比) <前回値:4.7% 予想:4.6%>

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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