各資産の週次の騰落は以下の通りです。

今週の株式先物は週次でプラスに推移したものの経済指標においては米PMIやユーロPMIが50を割り込む(いずれも総合)など、景況感の悪化が浮き彫りになりました。

米国決算についても取りこぼしが多い印象です。ネットフリックスは新規契約者数が減少しましたし、テスラの売り上げもアナリスト予想を下回りました。米ではインスタに次ぐSNSとして名高いSNAPも、売り上げがアナリスト予想を下回り次期のガイダンスも実施しなかったことが嫌気され、一日で33%の暴落を記録しています。

欧州はさまざまな局面にさらされており、ドイツのドラギ首相が辞任、ECBがサプライズとなる0.5%の利上げ、ノルドストリームは点検から再開したもののエネルギー供給不安の払しょくにはまだ道遠い、気候変動による猛暑(農産物への被害)などなど、金融政策・財政政策・市民生活のいずれも嵐にさらされているという印象です。

世界のGDPに占める欧州の割合はおよそ25%、主要ユーロ圏であるドイツ・フランス・イタリアの合算だけで10%となります。アメリカが25%、中国が18%、日本が5%ということを鑑みると、ユーロ圏経済のスタグフレーションは世界へ波及を及ぼすことは必至と思います。

来週はFOMCにGAFAM決算と大型イベントが控えています。利上げは0.75%コンセンサス通りでしょうし、決算も目を見張る成果は期待できない気がします。仮に利上げ幅が1%だとしても、インフレ率に対してまだ政策金利が下回っていますから、中立に持っていく材料にはなり得ないと考えています。

では見通しを考えるきっかけは何か?ですが、一番確実なものはFRBの政策転換で、インフレが平均2%に回帰すれば利上げは止めるでしょう。ですから今見るべきは景況感よりもインフレ率なはずです。

わたしが参考にしているのは、通常のCPIやCPEに加え5年期待インフレ率です。FRBの命題はインフレ率を平均2%に回帰することでもありますから、期待インフレ率が2%近辺を記録した頃に見通しを変える可能性があるのではないか?とイメージしていました。ですが欧州の状況や景況感を見ると、金融引き締めが行き過ぎて期待インフレがさらに2%から掘り下げることも想定されるかもしれません。期待インフレ2%を割り込み、景気が底打ちしてからのFRBの政策転換であるならば、それには長い時間がかかるということが推察されます。

インフレ率が下がるかどうか、2%に近づいた時に景況感(失業率やPMI・小売売上高)がどこまで悪化しているか、これを見定めるにはもう少し時間が必要で、今回のFOMCは通過点に終始なのでしょう。パウエル議長が景況感をどう考察するのか注目とみています。
<来週の予定>

7/25(月)
独 17:00 7月IFO企業景況感指数 <前回値:92.3 予想:90.2>

7/26(火)
米 連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
米 22:00 5月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比) <前回値:21.2% 予想:20.5%>
米 23:00 7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) <前回値:98.7 予想:96.8>
米 23:00 7月リッチモンド連銀製造業指数 <前回値:-11 予想:-15>
米 23:00 6月新築住宅販売件数(年率換算件数) <前回値:69.6万件 予想:66.4万件>
米 23:00 6月新築住宅販売件数(前月比) <前回値:10.7% 予想:-4.6%>
決算:コカ・コーラ、マクドナルド、3M、GM、アルファベット、マイクロソフト、ビザ

7/27(水)
豪 10:30 4-6月期四半期消費者物価(CPI)(前期比) <前回値:2.1% 予想:1.9%>
豪 10:30 4-6月期四半期消費者物価(CPI)(前年同期比) <前回値:5.1% 予想:6.3%>
米 21:30 6月耐久財受注(前月比) <前回値:0.7% 予想:-0.3%>
米 21:30 6月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比) <前回値:0.7% 予想:0.2%>
米 3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 <前回値:1.50-1.75% 予想:2.25-2.50%>
米 3:30 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
決算:ボーイング、リオティント、スポティファイ、フォード、クアルコム

7/28(木)
豪 10:30 6月小売売上高(前月比) <前回値:0.9% 予想:0.4%>
独 21:00 7月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比) <前回値:0.1% 予想:0.6%>
独 21:00 7月消費者物価指数(CPI、速報値)(前年同月比) <前回値:7.6% 予想:7.4%>
米 21:30 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率) <前回値:-1.6% 予想:0.5%>
米 21:30 4-6月期四半期GDP個人消費・速報値(前期比年率) <前回値:1.8% 予想:1.2%>
米 21:30 4-6月期四半期コアPCE・速報値(前期比年率) <前回値:5.2% 予想:4.3%>
米 21:30 前週分新規失業保険申請件数 <前回値:25.1万件 予想:25.5万件>
決算:メルク、ファイザー、アップル、アマゾン、インテル、ヴァーレ

7/29(金)
日 8:50 6月鉱工業生産・速報値(前月比) <前回値:-7.5% 予想:4.0%>
日 8:50 6月鉱工業生産・速報値(前年同月比) <前回値:-3.1% 予想:-7.1%>
独 17:00 4-6月期国内総生産(GDP、速報値)(前期比) <前回値:0.2% 予想:0.1%>
独 17:00 4-6月期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比) <前回値:3.8% 予想:1.7%>
独 17:00 4-6月期国内総生産(GDP、速報値、季調前)(前年同期比) <前回値:4.0% 予想:1.8%>
欧 18:00 7月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) <前回値:8.6% 予想:8.7%>
欧 18:00 7月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比) <前回値:3.7% 予想:3.9%>
欧 18:00 4-6月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前期比) <前回値:0.6% 予想:0.2%>
欧 18:00 4-6月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前年同期比) <前回値:5.4% 予想:3.4%>
米 21:30 6月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比) <前回値:6.3% 予想:6.7%>
米 21:30 6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比) <前回値:0.3% 予想:0.5%>
米 21:30 6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比) <前回値:4.7% 予想:4.7%>
決算:シェブロン、P&G、エクソンモービル、アストラゼネカ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

コメント

コメントする

目次