11-29-12/3 週の振り返り

今週は各国でオミクロン株の感染者報告が続出、またFRBパウエル議長が議会証言にて「インフレは一時的」の見立てを取り下げタカ派に傾向したことも材料となり全体的に上値の重い展開、長期金利の急落によりリスク選好度の高い小型株・ハイテクを含む指数や、金融セクター比率の高いシンガポールが特に弱含む一方で、半導体不足の観測が強まったことが追い風となり台湾・韓国市場は買戻しの動きとなりました。

為替は全体的に弱い。安全通貨としての円買いも進むがドルも相対的には高く、ドルインデックスは週の後半から下値を切り上げる展開。リスク選好度が低下し豪ドル・キウイドル・ユーロ円は年初来安値を記録しました。

商品も弱含み。原油はOPEC+会合で1月は協調減産を維持することが決定したことで急落するも、その後の「必要に応じて生産を調整する」との声明を受け切り返し、週を通じては2.8%程度の下落に留まりました。天然ガスは暖冬観測から需要が抑えられるとの見立てが先行、8月末水準まで大きく下落するなど、週を通じてはエネルギー関連商品が特に売られました。

今週はオミクロン株の感染拡大が懸念される中、パウエル議長が「インフレは一過性」との見立てを翻す流れとなりました。テーパリングの加速のみならず、利上げの前倒し憶測も広がっており、米国2年債は売られ10年債は買われるといったフラットニングが進んでいます。つまり債券市場では2年後には政策金利が今よりも上昇しているという見立てだということです。

また投資家の心理はさえない状況が続き、特に投機色の強い資産が売られています。ビットコインは対円で一時25%安、ゲームストップは23.5%安、銀は6.69%安といった形です。

12月に入り、1年間の各資産のパフォーマンスを比較してみました。考察をすると以下の通りです。

1) 新興国・アジア市場は恒大・感染拡大・サプライチェーン問題を受け年間を通して横ばい傾向、商品インデックスや米国を中心とした指数とは乖離の状況
2) 商品インデックスは11月までは高いパフォーマンスを叩き出すものの、インフレ懸念・短期金利の上昇等によりピークを打ったことが明確
3) 先進国株式指数は、商品指数と密接に関係し、商品指数のほうが先行性がある。商品が夏場のレンジを抜け、上昇トレンドを描いてから半月遅れて両指数のパフォーマンスが急騰したことがこれを裏付ける。商品がピークを打ち下落を始める頃には株式もピークを打っており、ここ半月の商品価格の下落度合いから株式指数もこれに準じて今後弱含む公算が高そう。金融政策の終焉を織り込みつつある。
4) 未曽有の金融政策下においても、ARK ETFのパフォーマンスはマイナス、ボラティリティが高く非常にリスキー。アクティブファンドがいかに指数に勝つのかを示している。

短期金利の上昇、長期金利の低下、商品価格の急落、これらはオミクロン株の拡大懸念要因だけではなく金融政策の変化・終焉をマーケットが織り込み始めたということを示唆しているのではないでしょうか。

長期金利においては、テクニカル的にも特徴が見られています。①日足200MA ②8-9月からの安値トレンドライン ③8-9月の上値サポートノ3点をを強く下値ブレイクしていることから、明確なトレンド転換が示されたように思います。

このようにマーケットはしばらくはぎくしゃくする流れになると思います。長期投資においても株式比率30%まで落としているため見立て通りリスクは減らせていると思います。インフレが収まり業績相場に移行するかもしれないしスタグフレーションに陥るかは今時点では判断は難しいです。しかし何事も絶対ということはありませんから株式比率をゼロにすることなく今の状態を維持していきたいと考えています。

短期においては引き続き金利睨みの展開となると思います。弱い反発を繰り返しながらリスク選好度の高い資産(豪ドル・キウイドル・小型株)が特に売られると想像しますので少ないショートポジションでスイングの作戦で進めます。

<来週の注目指標>

12/7(火) 豪政策金利発表
12/8(水) カナダ政策金利発表
12/9(木)中国消費者・生産者物価指数、米週の新規失業保険申請件数
12/10(金) 消費者物価指数(CPI) ※前回6.2%、今回予想6.8%

以上になります。お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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