2/15~19 週の振り返り

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今週の振り返り

今週は週の前半で米3指数は最高値更新するものの、金利が1.3%を超えた警戒感からナスダックは弱含み。一方日経は30,000円の節目を突破し堅調に推移し、中国H株・香港・台湾といったアジア株もプラスの伸びとなりました。

為替は今週もクロス円が強含み。特にリスク資産である豪ドルは約1か月半ぶりに高値を更新。18年3月以来 約3年ぶりの高値水準へ達しました。豪ドル円は約2%の伸びとなり、トルコリラも堅調に推移しました。

商品は、製造業に関連した銅・ニッケル・白金が上昇しました。原油は寒波と減産影響から週の前半は強含んだものの、62ドル到達で利益確定売りが進み59ドルまで値を戻し週を終えました。

来週の見通し

来週株式は金利高・高値警戒感からの利益確定売りが進み、まちまちな展開になるのではないかと考えます。ポジティブな面と懸念事項が拮抗しているからです。

例えば日経ですが、今週の主体別売買動向では、2/8の週は約3400億円と2週連続の買い越しとなりました。日経平均との推移をみると11月から売買動向は概ねプラスに推移しているため、中長期的にはこのトレンドは継続すると考えます。

12月以降月度の買い越し額は増加の一途を辿っており、2月は1兆円を超える買い越しも予想されます。

商品の動向を見ても、製造業が好調であることについては疑問の余地はなさそうです。ドイツPMIも文句なし、円安も追い風でしょう。

しかし心配なのは米長期金利です。

今週は1.36にタッチし、パンデミック以降の最高値となりました。高値警戒感からナスダックは弱含んでいます。住宅・自動車の強い需要から商品価格が軒並み上昇を続けており、期待インフレ率は2.2%のまま高止まりの状況です。

株価が大きく上昇した11月の長期金利の水準は0.8程度でしたから、1.7倍上昇したことになります。実質金利を計算すると、現在は長期金利-期待インフレ率=1.36-2.2=-0.84%に対し、11月は0.8-1.7=-0.9%となります。じりじりと実質金利も上昇していますから、警戒感のピークが近づいていると考えています。

上昇の要素はあるが、金利・米株が足を引っ張る展開を予想します。

来週の注目指標に移ります。

2/23(火) パウエル議長議会証言・2/26(金)PCEコアデフレーター

半年に1度の議会証言が予定されています。先週の週の新規失業保険申請件数は86.1万人と予想76.5万人・前月79.3万人を上回りネガティブでした。サービスPMIは58.9と前月58.3よりも良化しているものの、雇用状況の著しい改善はほど遠い形です。

引き続き厳しい状況であるという考えを示しサプライズは無いと考えますが、金利や物価上昇に対して何かキーワードを出すかは注意だと考えます。インフレ指数であるPCEコアデフレーターは予想1.4%と前月1.5%から横ばいの予想ですが、同様に注視します。

2/23(火) 英失業保険申請件数・失業率

ポンドは高値を更新し続け、2018年4月の水準まで上昇しています。ワクチンの接種率はイスラエル・UAEに次いで世界第3位と高く、1700万人の接種1回目接種が完了しました。イギリスの人口は約6800万人ですから、1/4がカバーできたことになります。

ボリス首相は7月末までに成人全員にワクチン提供を約束しており、来週にはロックダウン解除の行程表を発表する予定です。 株式ではリオティント・キャタピラー・コマツといった鉱業セクターが強さをみせており、株式やポンドに対して支援的であることが裏付けられると思います。

このように回復シナリオが見えてきている中、雇用指標の中にその兆しが見えるか注目します。

テクニカル的にも、ドルインデックスが先週91から下落トレンドに入っており90の節目にタッチするかもしれないとみています。また26日はロンドンフィッキングですから、ボーナスチャンスも狙っていきます。

同様のことは豪米ドルにも言えると考えます。中国株の動きを見ながらロングしたいと思います。

以上により、来週のトレードは為替で高値越えを掴むトレードをしたいと思います。株式は金利の高値水準に注視しながら、ダウやナスダックショート、落ちたところで日経の押し目を買っていくというシナリオで臨みます。

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この記事を書いた人

山形在住のサラリーマン&兼業主婦。18歳の娘と夫、両親と5人3世代同居してます。2019年から老後2,000万問題を受け、じぶん年金形成のため金融リテラシー向上の勉強を開始。インデックス・個別株を中心とした長期投資を実践しながら、短期トレードはCFD・FXを勉強中です。

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